タイでの生活において、数字は「サバイバル(生存)」そのものです。 市場での値切り交渉、タクシーの運賃確認、電話番号の交換、そしてビジネスでの契約。 数字が聞き取れない、言えないことは、即座に日常生活や仕事の不利益に直結します。 タイ語の数字は非常に論理的ですが、11や20といった独特な例外や、日本語の万(10,000)や十万(100,000)に対応する単一の単位がある点など、覚え方のコツが必要です。 1から1,000,000(百万)以上まで、数字の全貌を徹底攻略します。
1. 基本の「1〜10」:すべての数字の土台
まずはここからです。これらを覚えないことには一歩も先へ進めません。 リズム良く「ヌン・ソーン・サーム……」と10回ずつ口に出して体に染み込ませましょう。
- ヌン (1):一本の指を立てるイメージ。
- ハー (5):タイ人がチャットで大笑いする「555 (555+)」の音です。
- シップ (10):ここから桁が上がります。
2. 「11」と「20」の罠:特殊な読み方
タイ語の数字で初心者が最初につまずくポイントは、2つの例外です。
- 11 (シップ・エット): 通常、1は「ヌン」ですが、二桁以上の末尾が1のときは **「エット (Et)」** と読みます(例:21=イーシップ・エット)。
- 20 (イーシップ): 2は「ソーン」ですが、20のときだけは **「イー (Yee)」** に変わります。 「ソーン・シップ」とは言わないので注意しましょう。
経済と生活のインフラ:「数・量・お金」の単語帳
※大きな数字を聞くときは、桁(単位)を耳で拾うのがコツです。
3. 大きな単位:万・十万・百万の独自単位
日本語では「10,000」を「1万(一+万)」と言いますが、タイ語にはそれぞれに単一の単語が割り振られています。 これが日本人の脳を最も混乱させるポイントです。
- หมื่น (Muen / ムーン):10,000 (一万)。
- แสน (Saen / セーン):100,000 (十万)。
- ล้าน (Lan / ラーン):1,000,000 (百万)。
たとえば、10万バーツと言いたい時、日本人は「シップ・ムーン(10+1万)」と言いたくなりますが、タイ人は一言で「セーン(10万)」と言います。 この **「桁のズレ」** を修正することが、タイ語数字マスターへの近道です。
4. 買い物と通貨:バーツ(Baht)の数え方
タイの通貨「バーツ」を数える時は、常に **「数字 + バーツ」** の形をとります。 「ソーン・ロイ・バーツ(200バーツ)」といった具合です。 端数(サタン)については日常生活で使う機会は減っていますが、スーパーのレシートなどで見かけることがあります。 また、「ラーカー(値段)」という言葉を前につけて「ラーカー・タオライ?(いくらですか?)」と聞くのは、旅の最優先フレーズです。
プロのアドバイス:電話番号の伝え方
タイで電話番号(ブー・トー)を教えるときは、数字を一つずつバラバラに言います。 この際、0(ゼロ)は必ず **「スーン (Soon)」** と言いましょう。 また、リズムを良くするために3桁・3桁・4桁(081-234-5678)のように切って話すと、タイ人の友達にスムーズに保存してもらえますよ。
5. タイ文字の数字(๐-๙):街中に潜む記号
アラビア数字(1, 2, 3...)が普及しているタイですが、国立公園の料金表や古い看板などでは **「タイ文字の数字」** が使われていることがあります。 これを知っていると、いわゆる「外国人料金」を避けられたり、ローカルな市場で値段を正しく把握できたりと、サバイバルレベルが著しく向上します。 当サイトの教材では、タイ文字数字の読み取り練習も取り入れています。
数字に関するFAQ
Q. 1,000バーツを「ヌン・パン」と言わず、単に「パン・ヌン」と言う人がいます。
A. はい、口語では「単位 + 1(ヌン)」という語順になることが非常に多いです。「コン・ヌン(一人)」「ワン・ヌン(一日)」と同じリズムです。
Q. 値段を言われた際、聞き取れなかったらどうすればいいですか?
A. スマホの電卓機能を見せるか、「キアン・ハイ・ノイ・ダイ・マイ?(書いてくれますか?)」と頼みましょう。無理をして間違った金額を払う必要はありません。

